あんじょーら

イエスタデイのあんじょーらのネタバレレビュー・内容・結末

イエスタデイ(2019年製作の映画)
1.1

このレビューはネタバレを含みます

ダニー・ボイル監督     ユニバーサルピクチャーズ     Netflix


2024年公開映画/2024年に観た映画  目標 36/100です。 現在は25/83


親しい友人から観てくれ!という強いプッシュがあったのと、そう言えば以前も友人にオススメして頂いたことがあるな、と思い出したので、すぐに観ました。


海辺の街角で恐らく、自分の作詞作曲のサマーソングを歌う男性ジャック・マリック(ヒメーシュ・パテル)と、それを見つめるマネージャーの女性エリー・アップルトン(リリー・ジェイムス)は・・・もうどうでもいいや、という冒頭です・・・


アテンション・プリーズ

すみません、3日ほど感想を書くの寝かせているのですが、割合怒りが収まりません・・・

なので非常に不快な文章になりますし、この怒りをフラットな感想にまとめる努力もしたのですが・・・映画鑑賞後に友人と急遽スカイプを繋いで感想戦を行ったのですが、彼は数日前に観ていて、割合冷静になっているのに、私は3日も寝かせたのに、より寝かせた事で怒りの度合いが高まってしまいました・・・

不快な文章を読みたくない方、資本を投下して作品を作り上げ、あまつさえ映画館でかかり、それなりにヒットした作品にケチをつける私は何も産み出したことが無いダメ人間の戯言なので、読みたくない方は避けてください。

私は注意を喚起しましたよ。


まず、設定として、世界中の電力が謎の停電を起こし12秒間だかなくなります。その事で、ビートルズとコカ・コーラとタバコとオアシス辺りは無かった事になっています・・・


えっと、停電というか(だって電池とか車のバッテリーとかまで)謎過ぎて意味不明なんですけれど、まぁ乗っかる事にしますけれど、それと、どう、ビートルズ(含むコカ・コーラやタバコやオアシス)が関係あって皆の記憶から消えたのかの関連性がワカラナイです・・・


でも、まぁ、そういう映画だとしましょう・・・


で、ここから、ある程度、ビートルズに対する謙虚さ、感謝、盗作に対する自責の念とか、そういう感情とどう向き合うのか?と思ったら、ビートルズに対する物凄く大雑把な、雑でツッコミどころしかない、適当な感情で、私程度のビートルズに対する興味であっても怒りが収まらない適当な態度が延々続きます・・・特に、まだ生きているポール・マッカートニーとリンゴ・スターには失礼極まりない扱い、確かにクワイエット・ビートルとは言われているけれど、そのジョージ・ハリスンの作詞作曲であるHere Comes The Sunをこれだけ劇中で使いながら、ジョージへという単語が発せられたのは1回だけですよ・・・


物凄い雑。というか馬鹿にしているのだと感じましたし、ビートルズの、いやさレノン・マッカートニー作詞作曲とかジョージの曲とか、いろいろな事に目をつぶらないと映画に集中出来ません・・・凄いバカにしていますよこれ・・・怒って良いレベルに達していると思います・・・


で、じゃ何が描かれているのか?と言えば、歌手とマネージャーの恋愛劇です。で、この恋愛劇が、ビートルズに対しての態度をさらに輪をかけて馬鹿に見えます。


紆余曲折や行き違いにそれなりの意味があれば、まだ少しは擁護したいのですが、寝言は寝てから、というくらいに、ただはっきりしない、だけです。友人枠に収まった後で恋人枠にはいるのは、下がった後に上がったから、落差が大きく、それだロマンティックで劇的というのであれば、もうみんな好きにすれば良いと思いますし、恋愛って頭に虫が沸いている状態なので冷静になれば、そして慣れれば、何の事は無い日常になる事をほとんどの人は知っているのに、もうそういう若さで馬鹿さを当たり前にする年齢は過ぎているのに!まだやるか!と言う感じで、馬鹿に見えます。


そして最も醜悪なのが、この映画の中には主人公と同じく、ビートルズの音を覚えていて、主人公に話しかける人が2名出てきます・・・


この2名が何を言い出すかと思えば、盗作した主人公に対して、歌ってくれてありがとう、と言い出すんです・・・どんだけ世界を自分の思い通りにしないと傷ついてしまうんだよ・・・そこに自我はあるのか?世界にもたくさんの人が居る事への客観性は無視か!


その上、それっぽい感じで生きているレノンは出してくるんですよ・・・で、このレノンも何が何だかワカラナイ男である主人公が訪ねてきても、優しく受け入れて、ハグし返して、主人公を甘やかすんです・・・


あ、これが異世界モノという奴か!と、スカイプで友人と話して合点がいったところで、余計に腹立たしくなりました。


はいもちろん私が前期高齢者である事も、ナイーブな感覚やセンシティブなセンス、感受性が衰えたただのクズの戯言感想なんだという自覚はありますが、ここまでビートルズという大きな存在を、例えば新しいマネージャーが今までのロックの概念を変えただの、薄っぺらい言葉で持ち上げるの、凄く嫌味な事になってると思うのですが・・・


もっといろいろ言いたい事もあるのですが、世間様の評価は結構に高く、みんな単純に映画として音楽として恋愛として楽しんでいる訳ですし、自分の好きな作品に対して前期高齢者がなんかぼやいてて、老害!という事なんだと思います。


でも、もう私はダニー・ボイルはそういう奴枠に入ったので、まぁ見ないと思いますお互いの為にも。


それと、エド・シーランという歌手の事すら知らなかったわけですけれど、この映画に加担して承諾して脚本を読んだうえで出演している、という存在として認識して置こうと思う。


唯一の救いは、リリー・ジェイムスが演じるキャラクターの説得力と面白さです。この人もたいがいなんだけれど、おくての人もいるし、いてもイイ。でも、もう少し何とかならんか?とは思う・・・


しかし、みんなすげぇ自分に酔えるんですねぇ。