歌が良いよね(当然)。楽曲の出し惜しみが無いし、全体的に質が高い。「ビートルズだからね!」って思うけど、それって相当凄いことじゃないか?
ラマヌジャン意識してる?彼も実は異世界で得た知識の披露かもな…。
ドラマの部分はなぁ。「スターの自分」と「素の自分」の間のギャップと、ビートルズの曲が世界に熱狂を巻き起こす話の二つがある訳だけど、これである必要、ある?あれほどの熱狂を巻き起こす音楽の説得力としてビートルズは強いけど、じゃあビートルズを描けばいいのにって…。
この話は、歌い継ぐことの価値、歌手の存在意義みたいなものを描いてくれると思ったので、ラストはあまり好きじゃない。奴に言ってやりたいよ、「私だったら音痴だし楽譜も書けないから売れない!」って。
個人の物語としてはあまり好きじゃないけど、音楽の普遍的価値を意識しつつ、セールスに触れているのは好感。「良ければ売れる」訳じゃないんだよな。っていう現実味はよい。実際ビートルズは聴かないけどこのサントラは聴きたい、みたいな人はいるだろうし。オリジナル曲も良いよね!とならない苦み。(歌声は良いよ!)