サマンサ

風をつかまえた少年のサマンサのレビュー・感想・評価

風をつかまえた少年(2019年製作の映画)
3.8
『風をつかまえた少年』
三夜連続大ヒットイベントの初日、漫画家の星野ルネさんのトーク付きで鑑賞。‬

‪‬ 当時、人口の2%しか電気を使えないアフリカ最貧国の一つだったマラウイで、独学で風車の風力発電を作り、飢饉の村を救った14歳の少年ウィリアムの実話…世界各国で出版されたノンフィクション『それでも夜は明ける』の映画化。

ドクター・ストレンジのモルド役、最近ではライオン・キングのスカーの声優も担当したキウェテル・イジョフォー初監督作品で、自身も少年の父親役で出演した意欲作。

2001年の大干ばつで飢饉が村を襲い、村全体が食べものにも困り略奪も起きる深刻な状況。
入った学校も学費が払えず‬に通学停止となった少年ウィリアムが、図書館で見かけたエネルギー本をきっかけに、井戸から水を組み上げるための風力発電機を組み立てるまでの紆余曲折。

祈りで雨乞いをする時代、食べものにも困る中で、風力発電機を作りで衝突する父と息子。

父と子、母と子、姉と弟、友人との関係性が丁寧に描かれ、世界の窮状と教育…学ぶことの大切さを訴える秀作。
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