にしやん

アンダー・ユア・ベッドのにしやんのレビュー・感想・評価

アンダー・ユア・ベッド(2019年製作の映画)
2.0
孤独な30歳の男が、11年前にたった1回だけ大学の教室で自分の名前を呼んでくれて、喫茶店で一緒にコーヒーを飲んだ女性の自宅に侵入し、ベッドの下に潜んで彼女と彼女の夫との生活を監視するっちゅう変態ストーカー行為を描くホラーサスペンスやな。江戸川乱歩の「屋根裏の散歩者」と「人間椅子」を思い出したな。

とにかく高良健吾がイケメン過ぎる。イケメン俳優の中ではアリなほうかもしれんけど、このイケメンさは、変態ストーカー行為の言い訳というか、緩和する中和的な機能というか、明らかに女性客に好意をもたせようとしてるな。如何にも女性監督らしいキャスティングや。おんなじ境遇や言うてたほうの俳優(三河悠冴)と入れ替えて是非やって欲しいもんやわ。その時は高良健吾はカメオっちゅうことで。

それと、DV場面が酷過ぎて無理。ちょっと見てられへんわ。ここまでするかってな。これも女性監督ならではというか、女性監督しかでけへんくらいの見てて悲惨な演出やったわ。鑑賞魚屋なんか行ってやんと、さっさと逃げろよ。アホちゃうか。

それよりなにより、主人公のナレーションが興ざめ。これは致命的。最初から最後まで全部説明すんのやめてえな。これじゃ目つぶってても話が分かるやんか。ラジオドラマちゃうねんから。俳優さん三人ともめちゃくちゃ頑張ってんねんから、もっと俳優信じて、演技で語らしたりいな。西川可奈子のナレが入っきてて、最後三人目の暴力最低夫のナレまで入ってきたら、途中で帰ろか思たで。それだけは流石に無かったんでホッとしたわ。

三人の熱演がほんま立派やっただけに、もうちょっとやりようがあったんとちゃうかな。レビューの評価は高いみたいやけど。正直しんどいわ。
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