『俺たちはアンディのおもちゃなんだよ！ おもちゃは子供に遊ばれるためにあるんだよ！』
とチャッキーが人間の見てないところでこぼしてたら面白いなあ。
という事でまさに「裏トイ・ストーリー」と評判の(何度目かの)リブート版。
今回は凶悪犯の魂うんぬんの設定がオミットされ、AIの暴走、という現代的なアップデートがなされている。
素のチャッキーがびっくりするくらい気持ち悪い(悪い言葉だが『キモい』んだよねぇ)。
これをアメリカの人々はかわいい友達って思えるの？という極めて基本的な疑問が最初に湧くわけだが、前半は割りとこのチャッキーになんか感情移入しちゃう自分がいてビックリ。
例えば飼い犬の飼い主への無償の愛みたいなことを連想しちゃったんですよ。
これがだんだん行き過ぎた愛情から凶行におよぶ、まるでストーカー犯罪みたいな事になっていく。
なので私はこの作品に比較的好意的です。
クライマックスの畳み掛けもきっちりハラハラしたしね。
もちろんこの作品が気に入らない、受け入れられないという人がいるのも十分理解できる。
このシリーズを好きな人ほど、ホラー要素が比較的薄めなのも気に入らないだろう。
なんかサイコスリラーの変形みたいなストーリーが中途半端に思えると思う。
ただ純粋なエンターテイメントの一作(あえてホラー作品とも言わない)として見れば十分及第作なんじゃないかな？
少なくとも劇場で観てる間は本当にハラハラしましたよ。
多分に過去作に思い入れがない人向きの一作でした。
少なくともチャッキーの中の人の熱演は観とくべきだと思うけどね。
さあて、次は「トイ・ストーリー4」観るぞ！(ちゃんちゃん)
劇場にて。19.07.26
2019#035
