イチロヲ

痴漢電車 さわって出勤のイチロヲのレビュー・感想・評価

痴漢電車 さわって出勤(2006年製作の映画)
3.5
下着メーカーの開発部に所属する女性(小林あい)が、門外不出となる試作品を痴漢に奪われてしまう。試作ランジェリー奪還作戦をコミカルに描いている、新東宝配給のピンク映画。

主演女優の小林あいは、(記憶違いかも知れないが)日活のロマン子クラブに在籍していた人物。本作では、理系のメガネっ娘をハツラツと演じており、健康的なエロスも相まって、末期日活からのドロップアウトに成功しているように思える。

毎度お馴染みの螢雪次朗大先生は、痴漢ついでに下着を切り刻んでいく、「切り裂き痴漢魔」の役どころで登場。その他にも、触れただけで素材を判別できる同僚(ジミー土田)や公安警察のセクシー痴漢ハンターなど、癖のあるキャラが続々と登場する。

終局に入ると、チープな探知機(電子工作で小道具を作っている)を利用した、列車内ゲリラ撮影が動き出す。ホームでの乗り換えまで、カメラをぶん回しながら撮影しているところがスゴイ。娯楽の正しいカタチを示してくれる、ハッピーなピンク映画。
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