人間に善悪はあるようで、そんな目に見えてわかる程の単純な人はいなくて、たぶんそれぞれがそれなりに幸せや悩みと一緒に生きている。
緻密に計画して動いたはずなのに、あれよあれよと人生が傾いていく。
そんなことをじっくりと見せてくれる作品。
犯罪者、それを止めるふりして横取りを考える警官、ただ巻き込まれてしまう市民。
少しずつ彼らの私生活を見せてくるので、そこを垣間見ると、確かに生きてる人たちなのに…と、どこに何を思っていいのかやりきれなくなる。
ドンバチの緊迫感が大きい。
途端に人生が終わる。
余韻なし。
あっけなく死んでいく。
緩急のつけ方が独特でした。
渋い会話と、セオリー通りに行かない展開。
面白かったですアンチョビ!