写真家浅田政志の著書「浅田家」「アルバムのチカラ」を原案にした中野量太監督作品。
主人公をニノ、その兄をブッキー、両親を平田満と風吹ジュンが演じる。
二の幼なじみを「母と暮せば」以来のニノとの共演で黒木華ちゃんが出ている。
話としてはユニークな家族のお話。
今や写真はデータで保存という時代の中、プリントアウトされてアルバムにされた写真たちが家族にとっては思い出そのものとして残されているのだと感じた。私も昨年に父を亡くしたことから、アルバムを見ると子供時代の若い父から亡くなる間際の病室のベッドの父の姿を懐かしく思い出すだけでなく、子供時代の自分とその頃の父より歳を取った自分を見ることで写真に写っていない記憶までが呼び起こされた。
幼なじみの若奈役の黒木華ちゃんの存在感が抜群！子供時代の子役の子は、「億男」で華ちゃんの娘役をやった子だった。「億男」で大友啓史監督と佐藤健くんに華ちゃんと雰囲気が似てると言われてたから、子供時代の子役としてはバッチリだった。
また、菅田将暉は、あれだけスタイルも良くカッコいいのにボランティアの大学院生役をオーラ消してどこにでもいる学生の雰囲気が出てて凄いなぁと思った。
ニノは、これまでの作品に比べて素に近いんじゃないかな。
