コーディー

モービウスのコーディーのレビュー・感想・評価

モービウス(2022年製作の映画)
3.8
戯れ合いなしの硬派な作りに好感、楽しかったけど満を持して単体始動させるダークヒーローとしては薄味かな。
ただ血への渇望という制約が善にも悪にも傾く不穏、古典的な葛藤に映えるレトの役作りは完璧。粗めな紹介にも関わらず知性と狂気、色気も宿す。むしろ吸血形態より素の方が魅力的w

安心設計な話運びで真っ向勝負した割にはちゃんと独自性もあるし、能力インフレ気味なマーベル系譜にあってやり過ぎずギリ渡り合える絶妙な加減。ヴェノムとの差別化も問題なし!ただあちらの粋なバディに比べると吸血形態が正直微妙。もうずっと霧エフェクト纏ったレトのままで良いやん。とか思ったw

同僚マルティーヌとの関係性とか特に仕事しないFBI捜査官とか、モービウスが濃過ぎて最後までドラマに上手く機能しないのは残念。まあそんな中マット・スミスだけが躍動してたのは救いやけどwなのでエンドロール映像もどうしても穴埋め的な印象を受けた。

ただ期待値上がってないまま観に行った割にはめちゃ楽しめたし、地下鉄での一連の超速アクションとかもカッコ良かった。察知する能力にもくすぐられるw
てか映画としての好みはヴェノムより余裕でモービウス!

まあまだ初陣なので今後に期待!応援してますw