1978年版は5年前に見て、原作もそのあと読んだ。で2022年版、CMは見ていたがもうアマゾンに。そもそもの最初の設定、富豪の親友に自分の婚約者は失業中なので家で雇ってくれない？と頼む、こんなのあり？ と思うのだが、本と78年版はそれをも超えた面白さがあった。クリスティの筆致とナイルの遺跡と俳優陣のたまものかと思う。
今回も婚約者役のアーミー・ハマー、元婚約者役のエマ・マッキー、富豪の親友役ガル・ガドットは画面でとても光っている。がしかしそれ以外の俳優はいまいち印象に残らなかった。おまけになんと最後の方になって寝落ちしてしまい気づいたら終わっていたのだった。同じケネス・ブラナーのポワロの「オリエント急行殺人事件」はおもしろかったんだがなあ。どうしてかな。親友女性２人の衣装とかはとても素晴らしいのだが、アーミーを性的魅力満載男として描こうとしていて、ダンスがそれちょっとアリ？という動作に引いてしまった。
どうしても78年版と比べてしまうのかも。78年版のミア・ファロー対22年版のエマ・マッキー、エマはあの「バービー」での主役の人だった。けっこういいか、とも思うのだが、ミア・ファローの頼りなげな細さが強烈なのかな。78年版はわき役陣のベティ・デイビス、マギー・スミス、オリビア・ハッセーと知っている人が出てたのだが、今回はなじみのある人がいなかった。
2022米英
2024.1.21アマゾンプライム無料
