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8月の家族たちのsundayのレビュー・感想・評価

8月の家族たち(2013年製作の映画)
3.0
結婚40年にはなろうかという夫婦。ある夏の日、夫は自分の時間が欲しいと言って出て行った。ほどなく湖に浮かべたボートから水の中に・・ 妻の妹夫婦と息子、長女夫婦と娘、次女、3女と婚約者が葬式に集まる。葬式のあとの自宅での飲食の席で、残された母の毒舌が始まり、それから参集した者たちの、言葉の応酬が始まる。

延々続く会話劇。最初はけっこうコミカルな感じなのだが、途中でちょっと会話を聞くのに飽きてきたころ、衝撃の秘密の発露。それをきっかけに、皆は去って行く。演劇的な映画だ。

メリル・ストリープ演じる母バイオレット。会話から育つ時はとても貧しく、バイオレットは一族で初めて高校に行った。う~ん、恐るべし母さん。何でも知っていたんだね。ただ、アメリカでは子供は大人になったら家をでるのが当たり前の感覚なのかなと思っていたら、バイオレットは長女に「あんたが家を出たのが悪いのよ」と言い、一緒に住むのべきなのだ、というような考えのようだ。これは意外だった。農村地帯だから?

舞台がオクラホマ州オーセージ平原にある家。とっても暑いところなのだが、果てしなく続く農地にある家には扇風機しかない。役者の演技を堪能する映画か。皆年取った・・

妻:バイオレット・ウェストン - メリル・ストリープ
夫:サム・シェパード
長女:ジュリア・ロバーツ
長女の夫: ユアン・マクレガー
長女の娘:アビゲイル・ブレスリン
二女: ジュリアンヌ・ニコルソン
三女:ジュリエット・ルイス
三女の婚約者: ダーモット・マローニー

バイオレットの妹: マーゴ・マーティンデイル
その夫: クリス・クーパー
その子供: ベネディクト・カンバーバッチ

言葉の応酬劇、という感じが、エリザベス・テイラーの出ていた「バージニア・ウルフなんかこわくない」や「暑いトタン屋根の猫」をちょっと思い浮かべた。

原作:トレイシー・レッツ『8月の家族たち』

2013アメリカ
2024.2.21BS1
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