ノラネコの呑んで観るシネマ

アーミー・オブ・ザ・デッドのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

4.5
Netflix。
久々のザック・スナイダーは、デビュー作の「ドーン・オブ・ザ・デッド」以来のゾンビもの。
黒幕の真田広之から、ゾンビの大群に占領され、壁で隔離されたラスベガスの地下金庫から、2億ドルを持ち帰ることを依頼された寄せ集めチームの話。
設定は最近どこかで聞いたような話だが、ゾンビの設定にも新しい工夫があって、結果的には全然別物。
前半50分を使ってチーム集めし、その後1時間40分のノンストップ活劇。
ゾンビ映画で2時間半は切れないザックらしいが、長尺を全く飽きさせないのはさすが。
舞台となる虚構の街ラスベガスが、壁によってぐるっと囲まれていたり、感染疑いの人が強制収容所に押し込められていたり、ラストである人物が向かう先一つとってもトランプ時代への皮肉がいっぱい。
対位法的な音楽のチョイスもシニカルだ。
一応物語の軸となっているのは、デイヴ・バウティスタ演じる傭兵と、疎遠になってる娘との関係なんだけど、ザックが長期に現場から遠ざかっていた原因が、娘の急逝と言うことを考えると、感じ入るものがある。
いや実に面白かった。
ブログ記事:
http://noraneko22.blog29.fc2.com/blog-entry-1429.html