回想シーンでご飯3杯いける

主戦場の回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

主戦場(2018年製作の映画)
3.7
公開当時かなり話題になっていたドキュメンタリー映画。日系アメリカ人の監督ミキ・デザキが、第二次世界大戦当時の日本軍による従軍慰安婦問題をまとめている。

最近だとジャニーズによる性加害問題がBBCによる報道で大きな話題になったし、今の日本は報道やマスメディアが機能を果たさず、外圧からでないと国内の問題を解決できないようになっている。人権後進国とも言われる日本は、大戦後に与えられた自由によって成長した国で、そもそも自ら自由を欲し、作り出す思想に乏しいのかもしれない。

本作で扱われる慰安婦問題は、20万人とも言われる女性被害者と、その加害者である日本軍の問題なのだが、議論で浮き彫りになってくるのは歴史認識、ひいては右派と左派の対立、そしてやはり最終的には人権の問題として、決して軽視できない、非常に重要な論点を抱えていると思う。ここで国民の人権を軽視して、明るい未来は無いと思う。大戦当初まだ生れていなかった僕達の今後にも関わる問題として意識したい。