葉月

主戦場の葉月のレビュー・感想・評価

主戦場(2018年製作の映画)
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レポートのために鑑賞!

慰安婦問題に対して、慰安婦支持派の左翼vs反慰安婦支持派の右翼という形で、インタビュー形式の議論が展開される。別撮りだろうに上手いこと、同調意見や論を強固にする引用映像、反駁意見を組み立ててて見事

インタビュアって監督さんだよね...すごくない?両方の意見聞きながらも、上手く話、というかその人の人となりを引き出している。もう右翼の人たちの主張がまじで耳疑うレベルやし、もう表情が、目が怖い。変に自信に満ち溢れた感じ、怖すぎ。「人の書いた物読まない」とか「奴隷って言いますかね?(嘲笑)」「フェミニズムなんてブサイクな人たちが言い始めたもの」「国家は謝っちゃおしまい」衝撃発言の数々。ひぃ。

議論の内容に関しては、ちょっと勉強不足だったというか睡眠不足だったというか、映画の要素や展開が盛りだくさんすぎて途中で頭から煙出そうになりましたけども...(もう一回見ないと消化できない)

すでに大学の講義で、教科書に慰安婦のことを載せなかったり、愛国心が感じられないものは出版許可出せませんといったりと教育と政治が絡みまくってて修正主義(批判的意味の)が蔓延っていることは学んでいたのですが、ある事実が新たに発覚して都合よく修正して主張する側は、やっぱりその事実を表面的にしか見ていなくて、その本質の部分まで見ていない、考えが凝り固まっていて他の文献や意見を受け入れようとしないのが、この映画見て思ったこと!

どっちが正しいとか正しくないじゃなくて、そもそもその自己中的なマインドが問題だなと思いました。教育や報道において自由度が低くなっていて、実際日本と韓国において問題意識の差がある現状で、改めてこの映画で両側の意見を聞けたのは有意義だった。

この映画の存在価値をちゃんと教えてくれた大学の先生には感謝だし、大学教育受けてないと知らないままだったのかなとも思い、教育の大事さを痛感。大学生っていっぱいいるけど遊び呆けてるの多いし、卒業して社会出てる若い人も日本のこと、自分のこと考えてんのかなって感じ〜。投票率低かったのは呆れたなぁ。みんなが十分に投票してこの右翼の人たちに軍配があがるならまぁそうなんだねって感じだけど、勿体なさすぎるんだなぁ。
葉月

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