とらキチ

最強殺し屋伝説国岡 完全版のとらキチのレビュー・感想・評価

3.5
「グリーンバレット」の予習のために鑑賞。
阪元裕吾監督がシナリオ執筆の為に密着した“殺し屋”を追った“フェイク”ドキュメンタリー作品。
しばしば画面に入れられる、テロップのポップなフォントが妙にジワる。出張先の名古屋で矢場とんの味噌カツやあんトーストや風来坊の手羽先を食レポしだすのが名古屋人としては更にジワる。
一応“ドキュメンタリー”のテイなのに、途中芝居じみた展開が挟まれるのだけど、そのお芝居が下手っぴ過ぎて「一体何を見せられているのだろう…」感が強くなり過ぎて、ジワジワどころか爆笑してしまう。
でも、国岡さんを通じて現代社会の“生きづらさ”を密かに描いていたりもしているので、そこらへんに悲哀、切なさをも感じてしまった。
ガンアクション、特に長モノの扱い方はイマイチだったけど、身体のぶつかり合う肉弾戦の迫力はさすが!
サラッと観ながらサラッと楽しむ作品。
ラスト、国岡さんが裁判所から「勝訴」の紙を掲げて走ってきたのは大爆笑。ちゃんと伏線回収!
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