非常にソツなく作られていて、企業PR作品のようなクセのなさ。キャストはとても豪華(特に助演クラスの俳優が多数出演)。
三船の演技は素晴らしく、山本五十六=立派な人のイメージを体現している。話し方が「五十万人の遺産」と同様、枯れたような声で、いつもの作品とは違う。三船にとっては軍人がこういうイメージなのかもしれない。意外と器用なんだな。
山本五十六が開戦に反対だったというエピソードは面白いけど、岡本喜八作品と比べると、戦争責任に対する視点が甘いような気もして、気になる。
「生誕100年 映画俳優 三船敏郎」