このレビューはネタバレを含みます
これはホラーなのかな。ジャンルに分けるのは難しいし、必要ないかも。
運転シーンを逆さから捉えたカメラワークを見た瞬間に、この監督の作品を好きになる気がした
みんなで会食が始まるシーンで、ドミノのように食器を手に持ち始める所を上や決まった角度から撮るのが美しくて好き。カメラワーク、色合い、光の使い方、演出、どれをとってもこだわりがあって、シンメトリーを大事にしてるのも感じられる。伏線も色々ありそうだなと思って隅々まで見ちゃう。
それから音楽が効果的。張り詰めた弦と管楽器で緊張感を表すのに、翌日は金管楽器で対比的に爽やかな朝が始まる。
スウェーデンの夏至祭って多分、宗教的に大事なイベントなんだろうけど、それを題材にして、すごいアイディア。行き過ぎた宗教に恐怖を感じる気持ち。どこまでがリアルにあり得て、どこからがフィクションなのか…
外部から入った人が一人、また一人といなくなっていく。ホルガの街は白人のみで形成されていて、殺されるのは有色人種ばかり。
ペレを含むホルガの人たちが
少しずつ、クリスチャンとダニーの二人の間を引き裂いてくように見える。
ダニーがダンスをする時に着替えた民族衣装の胸元のマークが、儀式の時のお墓のマークと同じで生贄フラグ!?と思ったら女王になる。これも白人女性だからで、クリスチャンは白人だけど種を残したら用無しみたいになる。
シンデレラの馬車みたいのや風景が美しいんだけど、そこに静かに漂う不気味さ。
クリスチャンは媚薬?みたいのを盛られたのよね。狂気じみてるな〜
リバーフェニックスが親に入れられてた宗教も狂ってたけどそれを思わせる。
冒頭の壁画やタペストリーの伏線回収もお見事👏🏻
家族を失ったダニーが洗脳されていってこの宗教に入ることで"家族"が出来て、救われた?って見方も出来なくない
カルト宗教って弱ってる人に近づいて優しく洗脳していくからね。
最後のダニーの笑み
マジックマッシュルーム🍄の力でずっと幻覚見てたわけじゃないよね?