芸術作品においては「不快」さえも「美」になると再確認させてくれた作品。点数をつけることが出来ない、記録よりも記憶に残る映画だと言ってもいいかもしれない。
「日常」と「カルト」の対比が軸にあって、その軸にさらに様々な対比が重なり合っているようなお話です。例えばそれは「疎外」と「調和」、「夜」と「昼」など。そして主人公はその軸を跨いで対岸へと渡っていってしまう......というところまでは読み取れました。
全シーン伏線との触れ込みもあるのでまだまだ奥が深い作品なのでしょうが、もう一度見たいか?と聞かれたら、簡単には首を縦に振ることは出来ません。とにかく不快だし、それに長い。
好きだけどね。