この映画を一言で表すなら「使命」だと自分は確信している。執拗なまでに長回しにこだわる事からその一言が自分の頭に浮かび上がって来た。
「使命」とはその名のまま「命を使っても成し遂げなければならない事」であり、現実はその使命を果たすまで止まってくれない。途切れる事なく使命が続いていくという感覚を、カメラを使って映像として表現したのではないかと思う。そう見るととても心を動かされるシーンが多い。
なぜ監督がこんな困難な映画を録り切れたのか。それもある意味「使命」であったのかなと自分は勝手に思っています。