ぼくみん

ミッドサマーのぼくみんのレビュー・感想・評価

ミッドサマー(2019年製作の映画)
3.5
観終わった後に、何を観たんだろう、何を観せられたんだろう、という混乱と困惑の感情が残る映画でした。
あらすじは、スウェーデンの山奥でカルト的な風習を代々守ってきた狂気的な小さなコミュニティで90年に一度の夏至祭が開かれるというので主人公の女性とその男友達たちが連れ立って参加するのだが…というサイコホラーな話。
察しのいい方はこれだけでなんとなく想像できるでしょう。

山奥で精神的に閉鎖された環境で育まれてしまった狂気的な風習と儀式。
それを現代人の主人公たちが当然受け入れられるわけもないのですが、その狂気でさえあなたも持ちえるんですよ、と言いたかったんですかね。
最後のダニーの笑顔はそんなメッセージに見えました。

それにしてもよく分からない映画でしたが、非常に強いアート性を感じました。
白を基調とした服装に対比するように色とりどりの花が出て綺麗でしたが、そういう意味のアートではなく、壁画に描かれた内容でその後の展開をほのめかしたりはしてはいるけど「理解できないなら、それはそれでいい」という突き放されたような感覚。まさに芸術。
あとはカメラワークが独特で面白かったです。

そんなわけで★は3.5。何度か観れば映画の素晴らしさは分かるのかもしれませんが、正直胸糞で二度も観たくない。
この映画を★5だという人がいたらぜひゆっくり話はしてみたいけど、その人と友達になれる自信はありません。苦笑
ぼくみん

ぼくみん