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ミッドサマーのnnmのネタバレレビュー・内容・結末

ミッドサマー(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

メッッッッチャこわかった…………というかんじではないんだけど、観終わってもずっとからだのどこかが調子わるいみたいな感覚がのこりつづけるかんじで、なんかとにかく、きもちわるい……飛び降りとかのグロシーンもショッキングできもちわる~ってなるんだけど、グロよりも、さいごのほうの性交のシーンの異色さとかがパンチ効かせてるなとおもう。さいしょのほうで恋物語の絵巻物?がでてきてそれが伏線になってたけど、あれ露骨におかしい話なのに、そういう気味の悪い伏線を平然とした顔で介入させてくるのがすごく、いやなかんじをかき立てていた。ほかにもそういう伏線なんこかあったとおもう。きっと理解できてない伏線いっぱいあったとおもうんだけど、そういう「わからない感覚」のきもちわるさも効いてた。ホルガ村のひとたちはわれわれからしたら異常なことをしているのに、主人公たちにホルガ村の伝統や文化を強要しないのがかえってこわかった。異常なんだからいっそのことなぐるなりしてくれたらいいのに、基本的にそういう手段はとらなくて、クスリで正常な思考を奪って自発的に?穏便にさせようとするのがこわい。鑑賞後じぶんの頭もなんかふわついててうまく思考できないかんじで、これ4DXだったかな?没入感がすごかった。ずっと明るいからかげおくりみたいに目がくらんでるし。あと暴力的な音響のせいもある。村ではスウェーデン語のききとれない歌がしょっちゅうきこえていたし、鼓膜をいかれさせにきてる音量のところもしばしばあって、やっぱり五感をじょじょに奪いにきてる。そういう意味では体験型の映画だなとおもった。あとエンドロールの音楽が陽気でまじで勘弁してほしかったし、かとおもったらふたつめの音楽はあのスウェーデン語の歌でなおさら勘弁してっておもった。きもちわるいとか嫌だとかメチャクチャいったけどぜんぶほめことばです。すべてを解明してやるという心意気でもういちど観たい。
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