たつなみ

ミッドサマーのたつなみのネタバレレビュー・内容・結末

ミッドサマー(2019年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

コロナ禍により映画館での鑑賞を諦めていた作品。
刈谷日劇さん、ありがとう❗️

やっぱりアリ・アスターって天才じゃないか?
2作続けてこんなにも恐ろしい作品を作れるとは!
しかも今回はホラー映画でもあり、モンド映画でもあるという、もの凄く奇妙な作品だった。

「前作に負けないぞ!」と言わんばかりのアバンタイトルは秀逸。
ここは本作で1番好きな部分かも。
冒頭からいきなり地獄。キツ過ぎる。
そこから先は観客も主人公グループと同じくアリ・アスターにされるがまま。
訳の分からん宗教チックな儀式の数々に呆気にとられながら、突然身も蓋もなく現れるショックシーンに衝撃を受ける。
ちゃんと観せるべき所は観せてくれるっていう所も分かってるよなぁ。

不安定に動き回るカメラワークの巧みさや、異世界を感じさせる音楽によって、観ていて凄まじく不安な気持ちになる。
白夜という時間感覚を狂わされる様な自然現象を利用してるのも上手い。
お客さんが少なくてガランとした映画館の環境も手伝って、物凄い孤独感と恐怖感の中で鑑賞出来た。

ラストは前作と同じく、正に『最悪のハッピーエンド』。
ダニーのあの薄ら笑いにまたしても不思議な安堵感を感じてしまった。

意味不明な世界感ながらこんなに激しく感情を揺さぶられる作品だとは思わなかった。
全く何て監督なんだ❗️