すごくイタリアっぽかった。日本のテレビから火サス（死語！）が消えて寂しい私は火サス感覚で観た。エロとサスペンスが混ざるいい感じ。日本が失った昭和の火サスがここにあった。
カラヴァッジョは好きだけど、カラヴァッジョをタイトルに持ってくるのは違うような気がする。いつも思うけど、配給会社も購買UPのタイトルをつけたい気持ちはわかるけど、詐欺境界線は裏切られた感の方が強くなり逆効果。原題の通り「名もなき物語」で良かったと思う。実際に物語の謎の結末も煙のように残らない。
それにしても、エンドロールには驚き。そしてこの事件を知らなかった自分にも驚き（笑）「豚の餌」説、豚ってところがね、もうイタリアらしさ全開な気がいたしますよ。そして主人を待つ天使ちゃんたちがむっちむちで目の保養。
他の方のレビューにもありますが、主人公の母役が本当にチャーミング。役所を鑑みて絶妙な配役。謎めいていて可愛らしくて大胆で。カラヴァッジョじゃないけど、光の加減の首元は年齢相応ですが、チャーミングすぎて顔に目が行き首になかなか目がいかない。こういうチャーミングな年の重ね方をしたい！！
