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ペイン・アンド・グローリーの821のレビュー・感想・評価

3.5
これはちょっと私にとって難しい映画でした…。
おそらくアントニオ・バンデラス演じる壮年の映画監督は、本作の監督がモデルになってて、パーソナルで回顧的な話なんだろうなって想像。こういう映画監督の、まさに現在の「pain」と過去の「glory」の狭間の苦しみや葛藤を描いた作品、めちゃくちゃアカデミー会員受けしそう…。

話の内容は内省的なのに、対照的にビビッドな色づかいがめちゃスペイン映画っぽいなと思いながら見てました。

フェデリコが現れた時に、サルバドールの瞳に、表情に、初めて光が差す。あれが30数年前に持っていた輝きなんだろう。

ラストは、何故か全身鳥肌。監督自身のことについてもう少し調べてみてから、改めて振り返ろうと思いました。

あと、オープニングのクレジットタイトルのマーブルのデザインと名前の出し方とか、エンドロールとか、ものすごく西欧的なデザインやなって思いました。ざっくりしすぎな感想やな我ながら。
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