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82年生まれ、キム・ジヨンのorimarksのレビュー・感想・評価

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)
3.2
この社会で"女性"として生きていくことの息苦しさ。

両親を見ているようで、母と二人の祖母の関係を見ているようでもあり、自分自身の体験として思い当たる節もあって、腹が立ち悔しい気持ちが再生されました。

何十年経っても変わらない社会と人々の意識。
自分一人ではどうすることもできない無力さ。
ジヨンの母ミスクの痛哭が、最も辛かったです。
52年生まれ、ミスクが一番辛いのでは...(T_T)

ただ作品としてはネガティブなエピソードばかり集めて描かれていて憂鬱だったし、結局男は蚊帳の外というか... これを観て「また女達の大げさな被害妄想だ」と思う人達がても仕方ないような気がします。結局傷を舐め合うだけでは悔しく虚しいです。

性差別やジェンダー平等を語り合う場で、女性達あるいは男性達しか席にいないのはおかしいですよね。世界を一気に変えることはできなくても、男女関係なく自分と周囲の関係をよりフラットに保つ対話を重ねるべきと思います。
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