shocoohyama

82年生まれ、キム・ジヨンのshocoohyamaのネタバレレビュー・内容・結末

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

うんうん、あるある。
.
「ここで泣けるってことは、
思い当たるフシがあるってことか〜。」
って何度も思った。
これまで自分が経験してきた
それはそれは些細な出来事
(でも心の奥深くに確かに残っている記憶)
が疼いて涙が出たんだなと思う。
.
.
作品を観てから文章にするまで
実はかなり時間がかかったんです。
.
なーんか刺さっちゃってね…
.
感じること思うこと考えることは
たーくさんあるんだけど、
それを語るには自分の歴史を語らないと伝わらない気がして。
.
こういう場で語るべきか、
そうじゃないのか、
悩んだ末に語らない方向でww
.
(とはいえ、たいした事件もない
無難で平穏でなんの変哲もない大山家ヒストリーww)
.
まぁ、そんな環境の中で
“平等感”と“不平等感”の間で
“折り合い”をつけて生きてきたことは間違い無いと思う。
.
.
.
キム・ジヨンの家族構成は
父、母、姉、自分、弟。
あ、ここちょっとネタバレです!ご注意!
.
作品の中で、
父が弟への漢方薬だけ買ってくるシーンがある。
それもすこぶる元気な弟に。
ジヨンが病んでいるのを知っていた母は
「なぜあなたはいつもそうなの?」
と泣いて父を責めるんだけど、
これって、別にジヨンや姉に意地悪しようと思ってやってるわけじゃない。弟だけえこひいきしようと思ってやってるわけじゃないんだよ。
ただただ自然に当たり前にそうしているだけ。
無意識に…
そう、無意識に!
長男と“それ以外”を区別している、
脈々と受け継がれているその意識なのよね。
.
.
セクハラ?マタハラ?
世の中は女性を取り巻くハラスメントに溢れているけれど
一番小さな社会(家族)の中ですらハラスメントはある。
.
間違っちゃいけないのは
男と女、どっちが良い悪いの問題ではないと言うこと。
そもそも個体としての成り立ちが違うのだから
男と女は違っていて当たり前。
男にだって理不尽に思うことはあるはず。
.
とはいえ男のことはわからないのが本音なので
「男に生まれたってだけで理不尽に思ったことある?」
ってパートナーに聞いてみた。
そしたら、
「あ〜〜…ん〜〜笑 難しい問題ダヨネ!!」
だってよ。笑
まぁ、そうだよね!笑
.
.
普段強く意識しているわけではないけれど
自分の中のフェミニストな部分が沸々と刺激される作品でした。
.
言いたいことはあるけれど
それでも私は女に生まれてよかった。
それはつまり自分を丸ごと好きってことで。  
.
なんだかんだ
自分が好きだと思える人間に育ったことは
人生最大のプレゼントだと思っています。

.
#82年生まれキムジヨン #82년생김지영 #feminist #cinema #movie #シネ活 #映画館で映画を観よう #shopyfilmlog
shocoohyama

shocoohyama