誰かに優しく出来るってこんなに幸せなことなのか、とじんわり感動作。
他人に興味なく、希望なく、家族がいても孤独で車椅子生活の惨めな中年男性が言葉の通じないフィリピン人のメイドと心を通わせ少しずつ変わっていく。
実に丁寧で細やかなエピソードの積み重ねで、静かな変化を見せつつも時折心をえぐるような辛さも突きつけられる。
日曜日のお昼、フィリピン女性たちのあの地べたに座って集まる姿は香港でよく見る風景。今もそうなのかな。
すごく地味な作品だけど、私はすぐ誰に対しても意地悪っていうか冷酷になってしまうため、家族ですら優しくしようって前提としてあれこれ頭で考えてから行動するので、こういう作品をもっと求めています…。