バナバナ

フェアウェルのバナバナのレビュー・感想・評価

フェアウェル(2019年製作の映画)
3.0
ルル・ワン監督の家族に起こった実際の出来事の映画化。

主人公のビリーは幼い頃に家族とアメリカに移民し、アメリカ国籍も取得しているが、中国に残した祖母ナイナイが末期の癌であることが分かる。

祖母ナイナイには二人の息子がいるが、ビリーの家族はアメリカ在住だし、結婚する従妹たちの家族は日本に在住している。
ちょうど従妹の結婚式を中国で挙げることもあり、海外に散らばっている一族が中国で集おう、ということになる。
しかし、アメリカ育ちのビリーは、余命幾ばくもない事を祖母に話した方がいいのではないか、と思い悩むのだった。

日本も最近でこそ癌の寛解率が上がったので、本人に告知して治療するのが普通になったが、本作の様にお年寄りで数ヵ月の命という事だと、告知する家族は少ないのではないかと思う。
私もビリーではなく、他の家族寄りの考え方ですわ。

本作の中の結婚式は、祖母が資金を出してアレコレ仕切っているのだが、お嫁さんは日本人という設定だ。
日本人なら、自分の結婚式に新郎家族がむっちゃ口を出してくるのって、一番やってほしく無いことだと思うが、本作の中では日本人のお嫁さんの家族や友人は一切出てこないので、その辺本当に上手くいったのかどうかは謎です。

なぜか新郎新婦が自分の結婚式で、地味な子守歌を下手糞に歌う、
という演出があり、日本人は地味だと言いたかったのかな?
ほんまに謎ですw。

でも、私はこういう家族の温かさを描いた小品って好きなんですけどね。
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