バリカタ

ラストブラックマン・イン・サンフランシスコのバリカタのレビュー・感想・評価

2.9
サンフランシスコって、あーいう街だったのか・・・?
というか街の歴史が背景の物語なので不勉強な自分があまりに残念すぎました。
これからご覧になる方はサンフランシスコの街の歴史を少し頭に入れてからご覧になると良いと思います。

ただ、街や人々の視線、表情、人への対応などの描写が巧みで、あぁ、そういう街なんだ、そーいう街で育ったんだ・・・・
という一定の理解はできると思います。

さて、そんな街で生きていくために、生きがいをどこに求めていくのか?
何を大事にして人生を送るのか?
その生きがいは目に見えるのか?
物理的なものなのか?
何かを守ること?

この作品は自分にとっての大事なものを見出すまでの映画・・・なのかな?って思います。
そこまでに緩やかに、暑苦しくなく物語が進んでいきます。

終始映像はきれいで、風景や引きのショットが印象的かつ
どこか哀愁を感じました。哀愁?いや、なんだろう?諦めの空気感が
ずっとあるんですよね。

物語としてはとてもシンプルだからこそなんだと思いますが退屈にさせないようにするための演出やら脚本が逆に盛り込みすぎが逆効果に感じました。
故にこの映画のリズムが心地よくなく
僕には合わなくて、間延びしてるんじゃ?という印象でした。
(中盤あたり退屈に感じてしまった)

テーマを浮き彫りにする話はもっとシンプルなほうが良かったのでは?
親友とのぶつかり合い、あんなシチュエーション必要?
それを実現するための前フリだったんかいっ!って感じで、
伏線回収がチトあざといかな、、、
え?その結論のためのそれだったの?
って思うことが多くクライマックスから、
僕の気持ちが徐々に冷めて行ってしまいました、残念。

色々とこねくりまわしすぎたんじゃ?なんて思います。