Sachika

ラストブラックマン・イン・サンフランシスコのSachikaのレビュー・感想・評価

3.7
サンフランシスコの高級住宅地。
そこに堂々と佇む 先祖が建てた誇るべき家、帰る場所。
gentrificationによって行き場を無くした住民達を、暖かく力強い音楽と 光が包む。
心の拠り所を探す全ての人に、優しく寄り添ってくれる映画です。

スケボーが出てくる時点でこれはいい映画だ!と思ってしまう、ここ最近の自分の脳内🤔
"gentrification"という言葉はイマイチ知らなかったけど、サンフランシスコや多くの町で、土地や家の価格の高騰によって、低所得者が居住地から追い出される、と言うことが起きているそう。

本作ではそのgentrificationによって家を手放した主人公が、祖父の建てた愛する家をどうにかして手に入れようとする所から始まる。
街の外れ、バスもなかなか来ない、不便な場所に追いやられた主人公達の移動手段がスケボーだったって考えると、街の悲惨な現実が見えてくるよね。。

ちなみに主人公たちの先祖の家が高いのはもちろん、彼らが現在住んでるあの街の端の家も、億単位の相当なお値段になってるそう。
gentrification恐ろしい。
Sachika

Sachika