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スーヴェニア 私たちが愛した時間/ザ・スーベニア 魅せられてのmumbleboyのレビュー・感想・評価

3.7
今作のキャストを見てひょっとしたらと思ったら主演のホーナー・スウィントン・バーンズはティルダ・スウィントンの娘でした。どんな人なんだろうっていうただのミーハーな興味で観てしまいましたが思ったよりずっと骨太というか一筋縄ではいかない作品でした。

序盤はなんだか体温の低い映画だなーと思いつつ観ていて、でもあまり説明なしに進むのでトム・バーク演じるアンソニーがどういう関係の人の説明があったのか見逃してしまって何この人と思いつつ観ていたら、え?この人と恋愛関係になるの?という感じでした。ホーナー・スウィントン・バーンズ演じるジュリーがこのアンソニーという年上の変人のどこが好きなんだろうって思ってしまいました。今作はすごくイギリスっぽい映画だなと思いました。ジュリーの両親が富裕層の人間であるに違いないが食事の際はするどい社会議論をしたりかなり意識高い系な感じでジュリーも映画学校で自主制作映画で作る映画は社会問題を題材にしているという感じでした。片方はすごくきちんとしている一方でもう片方はアート系の過激な友人たちと派手なパーティーをしたりアンソニーも何か秘密を持っているがそれを明かさないままずるずると関係が続いてだんだんと色々破綻していきます。この先は書きませんがとても風変わりで万人受けする作品ではないと思いますが個人的には楽しめました。そしてホーナー・スウィントン・バーンズは素敵でした。まあサラブレッドなのでそこまでがむしゃらに働く必要もないのかも知れませんが個人的にはこれからも俳優業を続けていただきたいと思いました。
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