たいてぃー

TENET テネットのたいてぃーのレビュー・感想・評価

TENET テネット(2020年製作の映画)
3.3
タイムリープものとしては、よくあるネタでストーリー的には難しいとは思わなかったが、時間軸が交錯しているところやエントロピーとか難しい言葉を用いてるところが混乱を生む。それでも、わかりやすくするためか、逆行と順行を色分けして表してる。こんなのを巧みに操るのは、この監督ならでは、ってことかな。
相手役のケネス・ブラナーが冷徹な役を熱演。悪役を演じるイメージは無かったが、監督や脚本もこなすマルチな人物であり、本役も適役で間違いない。この妻役にエレザベス・デビッキ。妖艶さが湧き出ている。どこかで観たと思ったら、「コードネームUNCLE」に悪役で出てて、我がレビューでも絶賛していた。子を思う、母親の気持ちって、どこの国でも同じで、彼女も熱く演じてる。ところでこの子は将来、どうなるのかな?こんなことを想像させるのも、上手いんだよね。
ジェット機の爆破や順行・逆行のカーチェイスとか迫力満点なんだけど、やり過ぎ感の方が強い。第三次世界大戦の危機を救えってのも、大げさ過ぎで引いてしまった。
「インター・ステラー」の方が好み。