このレビューはネタバレを含みます
よくある普通の時間逆行とかそういうものとは一味違う作品
今作の時間逆行は単に過去に遡るものではなく文字通り「本来未来に向かってしか進まない時間を過去に向かって逆向きに動く」というもので、映像的には逆行中の人物達の動きが逆回しに見えるという不思議なもの
物語もこのギミックを複雑に噛み合わせたため物語の時系列がめちゃくちゃ難解になるが「あの時のアレは逆行してきた人達の...」とパズルが組み上がっていくのは中々得難い経験だった
全容を把握するのは骨が折れるが、そのギミックを理解してしまえば全てある人物の手によるある種の予定調和、壮大な挟撃作戦であった事も理解できるし、行動の全てに意味があったと納得できるのでは...
とはいえ設定の奇抜さありきで物語を組み上げた感は否めないし、突けば矛盾点もいくらでも出てきそうな感じがするからあまりオススメできる作品ではないかも
時間も長いし
