ぐ

TENET テネットのぐのネタバレレビュー・内容・結末

TENET テネット(2020年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

この作品の重要な要素である「逆行」が、タイムトラベルものとして新しい切り口。というか本当に文字通り逆に進むのがまず凄い。映像作品ならではの巻き戻し描写が良い。
時間軸は一本で過去→未来と未来→過去が交差して行くのが最大の特徴。

敵の末期がんは治らないっぽいので逆行しようと本人の老化などは止められなさそう。妻の怪我が治ったのは、逆行弾で撃たれたものだから?

「無知が最大の武器」の真意は過去の人が本来知らないはずの情報を得たら、その影響で未来が変わるからだと思った。
不確定な過去が一番怖い。

ニールがいい友で有能で知性もあってかっこよすぎ。
バッグに付けてるコインみたいなので、最初に助けてくれたのがニールだと分かるのが一番良かった。
同時に最後でもあると分かるのが悲しい。
どうやらニールには、マックス説があるらしい。あり得る。だとしたら逆行で何年戻って来ているのか気になるね。

説明や見せ場のないシーンがことごとくカットされるので、理解させる間もなく凄まじいテンポで進んで行く。これは初見は理解しなくていいやつ!考えるな感じろ!
全体的に会話のやりとりとか、言い回しがめっちゃ好き。

ちなみにほぼ全ての物理法則には時間の概念がない(未来→過去に動いていたとしても問題がない)。
唯一時間の概念が存在するのが今作で登場するエントロピー増大の法則(例えば氷は溶けて水となるが、水が勝手に氷になることはない)で、このエントロピーが減少しているため、逆再生になり時間が戻るということらしい。
ぐ