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TENET テネットのMoDのレビュー・感想・評価

TENET テネット(2020年製作の映画)
4.3
地味に今年初めて映画館で新作を観た。面白ハラハラ訳わからん映像体験。ニールが逆行兵を見逃した風な時、正体を予想してた(結果、正解してた)から最初の逆行シーン以降の答え合わせがめちゃくちゃ気持ちよかった。

以下、細かな疑問と感想

・祖父殺しのパラドックス、あくまで二つの理論を提示してるだけで結果的にこの映画で本当に起きたのは起きたことだけ。
逆行弾の怪我を過去で治療はできても、逆行車が逆向きにひっくり返るところや、近未来にTENETがいるのに逆行状態で埋められてる未来からの指令・アルゴリズムをソ連時代のセイターが受け取るのを変えられないところから見ても観測されたことは絶対に変えられない感じがする。無知は武器って言ってるし。

→そもそも未来人はアルゴリズム起動に失敗したから最初のシーン以降も話が続く⇄主人公がTENETを作る⇄未来人がいるわけだよね。あくまで結果論でその反対のことが起きてないからだけど、実際に起きたことを誰かが観測した時点で未来人の目論見はこれ以降、絶対に上手くいかないんじゃないの。未来人がいるんだから。
(そういう意味でも順逆両方から観測しちゃう挟撃作戦なのかもしれない)

→「現代人に観測されたら未来人の目論見は上手くいかない」ってことを数百年?後からでは気が付けないのでは。ていうかそれ、未来から近い時間を使ってパラドックスの実証できるのでは。多分、観測されてない別世界線では上手くいく=自分たちは何も変わらないとかそんな感じの観測しかできないと思うけど。それをしなかった未来人は未来人で混み入った事情ありそう。インターステラーの世界もロケット打ち上げに必死だったもんね。


・観測したことが絶対に起きてしまう仮説でいうと、逆行主人公が順行主人公に銃撃ったのってまだ逆行に慣れてなくて弾を空にしようとしたからなのか、順行の時の自分が撃たれて避けられたっていう観測をしたからあえて撃ったのか、そういうのも含めて観測した結果になるように事象が収束したのか、どれだろう。

・対消滅も理論だけで対消滅した奴が作中誰もいなかったから、本当に起こるのかどうか。いっそ対消滅見せて欲しかったけど、それをあえて描かなかったっていうことは・・・?
→そもそも近未来から来たTENET兵が対消滅はある/出てくる自分を見ないと回転ドアから出られなくなるっていう前提ルールを説明してるけど、これニワトリ/タマゴが先かみたいな話で、近未来から来たTENET兵にこの理論を教わった主人公がこれから出会うTENET兵に教えたのが回り回って来ただけの机上?の空論かもしれないよね。少なくとも未来から色々教わってるはずの敵側は防御スーツ着てなかったし。

・逆行時の酸素の原理について。
順行時に口に付ける方の穴からゆっくり詰めて常時放出とかなのかな。そうだとしてもビニールの中に入ると通常呼吸できる意味もよくわからないけど。

・インド婆さんがマックスを狙ったのってなんで?主人公があの母子を守るのはなんで?からの、ニール=マックス説は6割くらいの気持ちで推したい

・逆行世界って歳を取るのか若返るのか

・凄く面白かったけど、世の意見に逆行して2回目は観なくていいや
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