もじゃ太郎

TENET テネットのもじゃ太郎のレビュー・感想・評価

TENET テネット(2020年製作の映画)
4.5
十分なネタバレや考察を行い、予習という名の「逆行」体験を思う存分行った上で満を辞して劇場鑑賞という名の「順行」を敢行。

改めて思う、この監督にやりたい放題やらせた作品(『メメント』、『インセプション』、『インター・ステラー』など)は事前に予習して観るのが正しい鑑賞方法ではないかと。と言うか、ネタバレで予習しても映像を理解できないところたくさんあったよ。時間が逆行するというのが未知の体験すぎて、理解不能。時間軸もめちゃくちゃにして監督は理解させる気ないだろ笑

テレビやスマホでは十分に迫力が伝わらないだろう。コロナ禍で娯楽が淘汰される中、この映画は映画としてのアイデンティティを確立していると思う。低予算ではできない大掛かりなアクション、時間を操作したマジックの種明かしのような展開、とても緻密な(に見える?)ストーリー。コロナ禍で自宅に篭る時間が増えているため、帰ってゆっくり謎を考えようと思う。

そしてこれはまた観に行きたくなる。「らーめん二郎」的な中毒性がある。また「逆行」(=内容の復習)してから順行(=IMAX鑑賞)するとしよう。

蛇足ながら、スパイしながら敵方のキレイな女の人を助ける、ていう展開がまるで007シリーズを観ている気分だった。次回作狙ってる?