dita

アジア犬肉紀行のditaのレビュー・感想・評価

アジア犬肉紀行(2018年製作の映画)
2.0
@シアターセブン   

※点数はドキュメンタリーとして。内容に点数はつけられない。

一週間限定、一日一回朝イチのみ、観るのが辛そう、観ない理由はいくらでもあった。昨日偶然お会いした劇場の方に興味があるとお話したら、映像は確かにしんどいけど是非と言われた。「早起き出来たら行きます」と伝えたものの、観ない理由を探すのはやめようと思って、完全に自己責任で観た。やっぱりしんどかった。でも観ない理由を探さないでよかったと思った。

「感情論」なのか「異文化への言及」なのか。個人的な思いはあれどあの現状はやはり直視出来なかった。映画としての方向性はよくわからなかったけれど、活動されている方々の行動を知れたのはよかった。

映画としての方向性がよくわからないと書いたのは、たぶんこの監督さんは現状を伝えたいという一心なんだというのはわかったけど、監督自身が何を足掛かりにしてこの現状を変えたいと思っているのかがずっと曖昧だったこと。犯罪だからなのか、残酷だからなのか、ドキュメンタリーなのではっきりさせる必要はないのかもしれないけど、命を扱う限りはそこも知りたかった。

その一方で、日本の活動家の方が街で呼び掛けたり実際に店に行ったりするだけでなく、「合法を盾にするなら法改正を」というのを行政に掛け合うのは正しいと思った。日本では未だに犬肉の輸入を規制する法律は無い。

ただ、ポスターのコピー「それは、食文化という名の犯罪であった」これはダメだと思う。活動家の方々はそんなことは言ってないでしょ。
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