ドニーイェンのイップ・マンシリーズ４作目。正に完結編にふさわしい作品でした。
これまでのような荘厳なテーマ曲がながれず、冒頭のガン宣告で物悲しいトーンで進む本作。
反抗期の次男を海外の学校にとアメリカに行くことに。
いよいよあのブルースリーを絡めながら、外国でも待ち受ける不当な差別に立ち向かうイップ・マン。
病でも変わらぬ落ち着いた佇まい、しかし息子との関係には揺れ動く姿にこれまで以上に涙涙。
アクションについては無問題。病気とあって、これ迄の１対多数は無いものの、前半にブルースリーのアクションサービス！
アメリカ人空手使いとの勝負とあってドラゴンへの道的盛り上がりにヌンチャク付きと迫力もサービス満点。
中盤の太極拳の使い手とのカンフー対決もまた素晴らしい！
直線的な詠春拳と円を描く太極拳の対比が美しい。ジェット・リーのザワンを思い出しました。
最後に立ちはだかる悪役はスコットアドキンス！痩せてるイップ・マンが並ぶせいかいつもより体が大きく見えて一撃必殺の空手に説得力を持たせていたと思います。まあアメリカ人が空手最強説を唱えるのに若干個人的引っ掛かりがあったものの、動きは流石であまりコンビネーションがきかない空手の中にお得意の空中二回飛び蹴りなど美しい足技をドニーイェンに負けず劣らず魅せてくれました。
パンフレットが異様に充実しているのでこれまたマストバイ！
