このレビューはネタバレを含みます
「顔はその人自身です」
妻を亡くした形成外科医が、“別人”を自分の妻そっくりに作り変える話。
この“別人”とは誰なのか?というのが序盤の大きな謎だ。
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しかしまぁ、想像以上に生々しくショッキングな内容だった。
地獄的な予感に満ちている。
人間の業とはかくも罪深きものなのか。
歪んだ性。狂気の愛。
弦楽器の煽り立てるリズムが、本作の雰囲気にもよく合っていた。
本作にはモラルというものがない。しかし、それでいてどこか上品で美しい風格が備わっているから不思議だ。
異常な怪作。
公開:2011年(スペイン)
監督:ペドロ・アルモドバル
出演:アントニオ・バンデラス
受賞:英アカデミー賞非英語作品賞ほか。