けろよん

9人の翻訳家 囚われたベストセラーのけろよんのレビュー・感想・評価

3.9
面白かった!

あー、なるほどそういう事か?!
…と思っていたら、
それが覆され
え、そうだったのか?!
と納得しそうになると
またそれも覆される

最後のどんでん返しは、全く予想していなかったから、面白かったんだよね

小説家、翻訳家、出版社
世に書籍を広めるために必要なそれぞれの人たち、それぞれの立場

単純に文学を愛してるだけでは
成り立たない場合もあるだろう

いかに売れるか、売り出すか、利益を上げるか
それしか頭になくなってしまう出版社側

単純に文学を愛し作家になった者

その両者だけでは成り立たない
地味で苦労の耐えない翻訳という仕事
翻訳者のおかげで、世界各国でベストセラー小説が読めるけれど
それは影の存在となってしまう

人間、金の亡者になってしまうと
まさかと思う行動に出てしまう
悲しいね

それにしても、他国語のひとつでも
マスターするくらいの意欲が
若い頃からあったら良かったな、自分…。

生きてるうちに、足腰元気なうちに
やはり海外を旅してみたい
けろよん

けろよん