1年以上前にWOWOWにて放送
録画しておいたが、なかなか観る気にならず
今回やっと
ヤクザ、暴力団、殺人犯…
そんな「悪」と呼ばれる世界に身を置く中でも
個々の人間の本質は
優しい心を持っていたり
ただただ正直だったり
曲がったことが嫌いだったり
要領が悪いだけだったり
一般社会の中で、上手く切り抜けることが出来ず、対処法を間違え、力ずくで解決することしか思い浮かばなかったりする
法を犯すことは許されないけど
法に乗っ取って刑期を終え
更生しようと本気で頑張る人が
受け入れてもらえる環境は
なかなか難しいのが現実
要領よく人に合わせながらも
影で弱者を虐める輩
それを見て見ぬふりすることが
社会で生きてくためには大事なことなのか
三上正夫は障害を持った心優しき同僚を助けることが出来なかった
正しい方法で助けることが出来なかった
見て見ぬふりをしてしまった
そんな自分を許せたのかな
コスモスの花を片手に何を思ったのか
1番心が揺れたシーンは
役所広司が施設の子供たちとサッカーで遊ぶシーンでした
なんだか分からないけど胸が熱くなりました🥲
余談ですが
この作品は佐木隆三が実在の人物をモデルに綴った小説が原案となっている。その小説の中では主人公の名は山川はじめという偽名を使ったらしい
それを後に西川美和監督がこの小説に感銘を受け映画化したわけだが、
あえて主人公の名を三上正夫という本名にしたという
もしそれによってプライバシー云々でクレームが入ったなら、是非その方に会いたいのだという
親類もいなくなった天涯孤独な三上だからこそ
そういう方がいたら、お会いしたいという…
（WOWOW座にて）
