もう一度、触れてみたかった「サスペリアPART2」を再鑑賞してみた。ふ~ん、完全版と言う文字が。当時に観たのは、おそらく普通のバージョンだとは思うけど、余りにも久し振り過ぎてか、もはや記憶からはかなり消えている。
監督はイタリアの巨匠ダリオ・アルジェント。やはり、この当時の作品は独特なセンスが突出している。1975年の相当古い作品。だけど、画質も綺麗やし古臭さはさほど感じさせない。今思うに、これもダリオ・アルジェント監督のなせる業なのか。
ところで、本作は「サスペリアPART2」と言うタイトルやけど、全くと言って良いほど続編ではない。むしろ、こっちの方が先に公開されているぐらい。とまぁ、良くある邦題の問題やろうけど。
そういや、ホラーと言うジャンルには属しているが、サスペンス色がの方が強い作品だと覚えている。だけど、一番重要であるオチを忘れちゃった。いわゆる、誰が犯人かをね。
え、肝心要なソコを覚えていないなんて…どんだけ記憶力が乏しいんやろ。なんて、自分でも思うがポジティブシンキングで考えると、25年前程に観た当時と、今とで2倍楽しめるお得感はあるかな。いや、そう言うコトにしておこう。
さてと、殺人事件を目撃したジャズ・ピアニストのマーク。ソコから殺人事件を追いかける内容。何故か、刑事ではなくてピアニストが事件の謎を紐解いていく。今思うと少し変わったテイスト。
ゴブリンの音楽が相変わらず冴えている。オープニングなんて、まるで鳥肌もの。これから始まる悲劇を暗示しているかのような旋律に似たフレーズ。
なんやかんやで、犯人まで辿り着く。いやはや、やっと思い出した。完全に記憶が甦った。だけど、ラストまで気付かへんかったけど。いや、中途半端に思い出さず、そのままがっつり引き込まれながら楽しめたのが良かったかな。
そういや、前に観たトキも同じようにリプレイしたっけ。犯人の顔が劇中に思いっきり映っているからね。とりあえず、今回も若かりし日に観たトキと同じ行動をしてみた。
ヒントは覚えていたので、その時にリプレイしても良かったんやけど、折角やから楽しみたい方を優先。だって、誘惑に負けていたら残り時間が面白くなくなるからね。
やはり、サスペンスとしては秀逸であったと感じる逸品。それは、今の時代に観てもそう感じさせられる。古くても良いものは良い。時の流れに逆らって、たまには70年代の作品に触れるのも良いと感じる今日この頃。