短評です。
80年代のヤンキーを題材にしたおちゃらけコミックをテレビドラマ化したら、何故かお子様にも人気爆発！
そんなドラマ版を特にド派手にバージョンアップさせることなく、ノリもそのまんまスライドさせた劇場版。
クライマックスの乱闘は、これぞ映画といった具合に規模が多少大きくなっていますが、本当にドラマの延長でしかありません。
そして、それが本作に限っては大正解！
キャラクターパワーだけで引っ張れる、そんな作品なので余計な飾りなんて必要なし。
いつものように三橋や伊藤たちがバカ騒ぎをしていればOKなのです。
安定の定番ギャグでホッコリさせ、凶悪な高校とのイザコザからの大合戦と、現代にビーバップスタイルを蘇らせた快作。
三橋と伊藤の主人公コンビも相変わらず卑怯な三橋、真面目な伊藤と面白いですが、とにかく今井のキャラ立ちに尽きます！
もう出てくるだけで笑えてしまう。
しかも、今回は超良い役！
メチャンコ格好いいぜ、今井！
もしかしたら今井が主人公だったのでは？と錯覚するほどでした。
最後のバトルには不在だったけど。
それと女子陣がほぼ理想的。
橋本環奈はスケジュールの都合からか出番が少ないのが残念ですが、存在感ハンパない！
顔芸も楽しく、これはお子様受けするわけですよ。
ゲストキャラの山本舞香も特攻服で木刀という昭和な格好で頑張ってました。
そして清野菜名は相変わらず聖子ちゃんカットが似合うし、思ったよりアクションは少なめながらも、やっぱり最高にイケてましたね！
御結婚おめでとうございます！
笑いに関していえば、佐藤二郎やムロツヨシに頼りすぎな感もありましたけれど、概ねクスクスできたので良いでしょう。
そこまですべる場面は無かったと思います。
というか、劇場を埋めていたのは大半がお子様で、みんなゲラゲラとウケてましたね。
それにしても、従来の夏休み興行が壊滅的な状況の中、本作がはたした役割はかなり大きかったと思われます。
多くの劇場が救われたのではないでしょうか。
そう思うと、三橋たちは凄い。
映画界そのものを牽引したのですから。
劇場（109シネマズ湘南）にて
