パラサイト 半地下の家族のTakashiYamamotoのネタバレレビュー・内容・結末

映画を2本観たような感覚。
調度時間が半分のところで展開が変わるそうな。
好みとしては前半の伊丹十三的なコメディタッチの展開だが、深みが増すのは後半から。
後半の貧富格差へのアジテートとも言える展開は格差社会の韓国ならではなんだろう。
そこが韓国映画が強いところなのかもしれない。
ギテクの「計画というのは無計画だ。計画があるから予定外のことが起こる。計画しなければ予定外のこともない」
に対してラストにギウが
いつの日か邸宅を購入して父親を解放するという「計画」を立てる
というラストがとても絶望的で唸った。
その他にも、前半に出てくる絵が未来を示唆していたり、決して交わることのない格差を縦線で映像上で区切っていたり、考察要素が満載な映画でもある。