このレビューはネタバレを含みます
半地下に住む貧乏一家が寄生するように金持ちの家に入り込んでいく話。最初は息子のアルバイトから始まり、娘の美術教師、父のドライバー、母の家政婦と続いて金持ち家族に入り込んでいく。前半はドライバーや家政婦を今している人たちを辞めさせる巧みな仕掛け展開がテンポ良く面白かった。
但しインターホンが鳴ってからが本番。金持ち夫婦宅にある隠し部屋の存在が物語を大きく動かし、最後の悲劇へと繋がっていく。格差社会を表した非常に上手くできた作品であり、何気ない金持ちの言葉が貧民の精神を追い込んでいくシーンや大雨による浸水のシーンは心に刺さる部分があった。
見始める前と見始めた後での印象は大分違い、見応えのある作品である。