Inagaquilala

新感染半島 ファイナル・ステージのInagaquilalaのレビュー・感想・評価

3.7
ソウルからプサンに向かう列車のなかで繰り広げられるゾンビ・アクション「新感染 ファイナル・エクスプレス」(2017年)の続編。描かれているのは、あの出来事から4年後の韓国。世界は韓国で出現したゾンビの封じ込めに成功したが、韓国はゾンビたちで溢れ、人間が住むには危険な地帯と化していた。香港に逃げのびていた元軍人の主人公は、悪の集団からソウルに残された大金を積んだトラックの回収を強制される。ゴーストタウンと化したソウルに乗り込んだ主人公だが、彼が戦うのはゾンビだけではなかった。

主人公を演じるカン・ドンウォンが、キレのいいアクションとニヒルな演技を見せている。影も感じさせるこの役にはまさにぴったりだった。ゴーストタウンと化したソウル市内を突っ走るカーアクションもダイナミックで素晴らしく、ドローンを使ったバトルシーンも楽しめる。ついに韓国を人の住めない地にしてしまう大胆さにも驚いたが、前作同様、ヨン・サンホ監督の思い切りのよさが存分に発揮された作品だった。ゾンビ作品は苦手な自分だが、それでも楽しめる作品。原題は「Peninsula」。
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