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あなたの名前を呼べたならのbutasuのネタバレレビュー・内容・結末

あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

御曹司と使用人の恋、なのだが、全く感情移入ができなかった。お互い、どうして恋愛感情を持ったのかがまるでわからない。主人と使用人としての信頼関係が築かれていく(この過程の描き方も割と雑だが)ようにしか見えなかったので、急にキスをし出したときには呆気にとられた。何か重要なシーンを見逃したのではないかとすら思った。それほど唐突。結局、失恋した男が手近な使用人の女をなんとなく気に入って金を渡したり物をプレゼントしたりコネで仕事をあげたりして、使用人もそれがまんざらでもなくて舞い上がっているだけ。主人公である使用人がちょっと自分勝手に見えて好感が持てなかったのも大きい。嫌なことがあると露骨に態度に出して、関係のない主人に気を使わせる。使用人として失格すぎる。ここまで感情移入が難しい恋愛ものは初めてかも。本当についていけなかった。ラストに彼女が初めて男の名前を読んだ瞬間に"Sir"というタイトルが出る演出だけは好き。
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