これは最高に素晴らしい。
青春コメディの傑作「スーパーバッド童貞ウォーズ」を思い出します。
ジョナ・ヒルの妹ビーニー・フェルドスタインのジョナ・ヒル感が想像以上に強いのでさらにそう感じます。
ジェンダーや性的指向、イケてる奴ら側の目線も盛り込んでおり青春コメディの現代的最新アップデートされた傑作として後に「ブックスマート」的なといって引用されるであろうと思います。
ちっぽけな自意識を守るために周囲に壁を作ったり、周りを馬鹿だと思いこんだりした事は誰でもあると思います。
盛り上がっているグループを外から見るとくだらなさそうに感じますが、中に入ると楽しかったりします。
自分の事を理解してもらえないのと同じくらい自分も相手を理解しようとしていないというのは全世代に理解できる事だと思います。
モリーとエイミーの友情物語として無茶苦茶泣けました。
自分を卑下するモリーに「私の親友をバカにしないで!」とビンタするエイミーにグッときました。
こういう友達欲しいですね。
他人の運転する車の後部座席に2人が座るシチュエーションのギャグパートが何度か続きますが、いつも一緒に行動していた少女が自分で運転する車で旅立つ友人を送る様に成長したとサラリと描くラストシーンが最高でした。
ありとあらゆるパーティーに神出鬼没にあらわれるジジを演じたビリー・ロードってキャリー・フィッシャーの娘なんですね。
結構な皮肉の利いた配役です。