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罪の声の坊のネタバレレビュー・内容・結末

罪の声(2020年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

『アンナチュラル』と『MIU404』の役者が勢揃いしていて、両作品を見ていた私にとっては初っ端からテンションが上がった。
(『アンナチュラル』高瀬役の尾上寛之さんが今度は源さんの父親役で登場!爽やかな笑顔に高瀬の面影を感じたり。)

1つ気になった点が母親が源さんの声を記録したことをなぜ源さんが気づいたのかということ。
犯人としての母親が比較的サラッと扱われていたため、それに至るまでの伏線がもっと欲しい気もした。
本作はCMを通してかなりの告知がされていたため、公開前からずっと気になっていた。実際見てみると期待を遥かに超える作品ではなかった。それは登場人物が多すぎたからなのか、犯人のその後が駆け足になっていたことかもしれない…。

野木作品を見ていると犯人が絶対悪では無いように思えてくる。それは犯人が事件を起こすに至る背景に同情を抱かせる作りだからなのか…。
かと言って、犯罪は犯罪だし、それを止める理性も必要だし。このような犯罪を起こす社会も悪いのではと考えてしまい、終着点が見えないまま悶々と考えてしまう。
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