父の遺品の中から1本のカセットテープを見つけた曽根は、それが自身の幼少期の声だと気づいたと同時に、35年前の未解決事件の証拠であると知る。
犯人は？なぜテープがここに？
次々に生まれる疑念を晴らすため、曽根は事件を追う。
一方、同時期に事件を追っていた記者の阿久津は、聞き込みの中で曽根とテープの存在を知る。
記者と被害者。
奇妙な出会いを果たした二人は、徐々に35年前の事件の真相に辿り着く。
関わってしまった当時の子ども達に降りかかる罪、怒りの置き所、本当の正義とは。
多くのシーンで震えが止まらなかった。
自分の正義が何よりも正しくて、使命を全うする事が生きる意味だと思ってる人間ほど、周りが見えてないし、自分の満足する部分までしか見ないから、詰めが甘い。
そんな犯人のオナニーに巻き込まれた人々を思うと、心が苦しかった。
各所にドラマがあって、その点と点が繋がり、線になっていく感じが良かったです。
個人的にキツネ目の男が妙にリアルで怖かった。彼だけ異質というか、空気感が気持ち悪い。。
怒り狂ってる会食のシーンでも一人だけ鍋をつついてたり、躊躇いもなく人を傷つけたり、演技でも、溢れ出るサイコパス感に、ここだけ本物連れてきちゃったの…？ってなった。
演じた水澤紳吾さんがすごい。
